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中谷宇吉郎の油絵展

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2013/06/20 Thu
「雪は天から送られた手紙である」。
世界で始めて人口雪を作る事に成功した、中谷宇吉郎博士。
郷土が誇る偉大な科学者は、このような詩情あふれる言葉を遺す芸術的、文学的センスの持ち主でもありました。

氏は、研究の傍ら、油絵、水彩、墨絵とたくさんの絵を描いており、画集も出版されています。
恩師である寺田寅彦氏の影響もあって、絵を描き始めたという宇吉郎氏。
絵を描く事は博士にとって、どんな意味合いがあったのでしょう。

中谷宇吉郎 雪の科学館」で現在催されている「企画展 中谷宇吉郎の油絵」では、科学者中谷宇吉郎の別の側面を見る事ができます。
油絵展

こちらは長男を描いた「敬宇」。昭和11年頃の作品。
展示してある作品の中では人物画はこれ一点だったので、とても印象に残りました。
(ガラスが反射してしまい、上手に撮影できずすみません)
敬宇
絵に描かれるのがイヤだと逃げ出した後ろ姿だそうで、父子の微笑ましい姿が目に浮かびます。
この絵の可愛らしいモデルはわずか11歳で亡くなったという事ですが、宇吉郎氏はこの絵を眺め亡き子を偲んでいたのでしょうか?

こちらは宇吉郎氏が病のため、伊豆で療養していた頃に書かれた作品。「伊豆五月」
いつ良くなるともわからない難病に苦しみながら、筆を走らせたと思われます。
研究もままならなかった宇吉郎氏にとって、絵を描くことは慰めのひとつだったのかもしれません。
伊豆五月

こちらは病も癒えて、家族でアメリカのシカゴ郊外ウイネッカに移り住んだ時のもの。
昭和29年の作品で、タイトルは「ウイネッカの春」。
戦後資金難のため、招かれて渡米し研究を続けた宇吉郎氏ですが、日本国内ではバッシングもあったとか。
ウイネッカの冬はたいへん寒いそうで、それゆえ心から待ち望んだ春の日差しの暖かさが絵全体からあふれ出ているようです。
同時に、母国での自分に対する批判を異国の地で耳にし、辛い思いを味わっていたに違いない宇吉郎氏の思いも伝わってくるような気がします。
ウィネッカの春

こうして見てくると、宇吉郎氏にとって絵を描くことは、単なる研究の気分転換以上のものがあったという気がしてきます。
この油絵展は、7月9日(火)までです。宇吉郎氏の人となりを知るうえで大変興味深く、もっと早い時期にご紹介すべきでした。
是非、皆さんご覧になってみてください。(M)

●企画展 中谷宇吉郎の油絵 ●
会期:2013年4月25日(木)~7月9日(火)

「中谷宇吉郎 雪の科学館」
定休日:水曜日 
開 館:9:00~17:00(最終入館16:30)
問合せ:0761-75-3323
入館料:大人500円 高校生以下無料
※7月20日(土)には 第2回子ども雪博士教室「ひんやり きれい!氷の実験」が行われます。
現在参加者を募集しています。神田館長さん自ら指導のもと、楽しい氷の実験をしてみましょう。
詳しくはこちらをクリック。

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