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天神講に続き菅生石部神社関連の話題です。
現在「加賀市美術館」で催されている「加賀國二之宮 菅生石部神社の文化財展」では、1400年もの歴史をもつ古社のお宝の数々を鑑賞することができます。 子供の頃、「敷地のお宮さん」として遊び場になっていた神社がこれほど歴史深い所だったとは・・ 今回はその貴重な品をいくつかご紹介しましょう。 まずは「繋馬図絵馬」。 ![]() とても素朴なお馬さんの絵ですよね。 慶長10年(1605年)に寄進。 慶長10年といえばまだ関ヶ原の戦いから5年しか時を経ておらず、大聖寺藩ももちろん誕生していなかった頃です。 加賀市内最古の絵馬であり、石川県内でもここまで古いものは珍しいそうです。 後の時代に寄進された「牽馬図絵馬」に描かれている馬が、今にも走りだしそうな迫力に満ちているのに対して(写真失敗しました、すみません)、こちらの馬はいかにも時代が古いものらしく、誇張せず実物の馬に忠実に描かれています。 こちらは、わずか3歳で徳川から前田家に輿入れした珠姫(天徳院)の婚礼道具のひとつ、雛道具「黒塗葵紋散し蒔絵雛道具」。 加賀市指定文化財。元和5年(1619年)寄進。 ![]() 珠姫は菅生石部神社をたいそう崇敬し、婚礼道具の多くを寄進しているとの事です。 この雛道具、近くで見れば見るほど精巧で美しく魅入ってしまいます。 黒漆塗りの地に金箔の蒔絵で、葵の御紋をこれでもか!、というほど散らしてありますが、(徳川の威光を感じさせるとともに)それでも上品さ、優美さを失っていません。 もうひとつ、こちらも珠姫、元和5年の寄進。加賀市指定文化財。「眉箒・鶴に松梅図眉箒」 ![]() 実際に珠姫が愛用していた眉を描く筆です。(まゆほうきではなく“まゆばき”と読みます、私だけかな、そう読んだのは。)眉箒と一緒に箱に納められているのは当時鏡に下げた飾りとの事。 眉箒はずいぶん使いこんでありますね。筆先が毛羽立っています。 このような愛用品を神様に捧げると言う事は、自分そのものを捧げるのと同じ意味を持っていたそうです。 また、神宝(しんぽう)として神様に実際にご利用していただく物として、日用品を寄進する事もあったといいます。 ちょっと不気味な能面「髭無尉」(ひげなしじょう)と狂言面「狐」。 ![]() 「髭無尉」の方は人がかぶる面としてはあまりにも小さく、当時はそんな「ちっちゃいおじさん」がいたのか、それとも子供用かとも思ったのですが、学芸員の方によると浄瑠璃の面、つまり人形用の面の可能性が高いとのこと。 「狐」は(写真が切れてしまいました。すみません)歯をむき出して、随分恐ろしい形相です。 学芸員の方によると「野干」(やかん)ではないかと。 狐が出てくる狂言にもいろいろあるらしく、野干とは狐の中でも狡猾で獰猛なものを指すようです。 今年9月29日(日)には菅生石部神社が舞台となっている“幻の謡曲”「敷地物狂」(金春禅竹(こんぱるぜんちく)作、大槻文蔵師によって復曲)も580年ぶりに里帰り上演されます。 世阿弥の娘婿にあたる金春禅竹が、なぜ遠く離れた地にある菅生石部神社を舞台とする謡曲を?と不勉強のため不思議に思っていましたが、古くから朝廷の崇敬も厚く、遠く京都にもその名が知られていたのですね。 会場には全部で40もの展示があり、どれもたいへん貴重なもので まだまだ掲載したいものもあったのですが、残念です。(会期中には一部展示入替もあります) 今回初公開の資料も有ります。この機会に是非ご覧ください。(M) 「加賀國ニ乃宮 菅生石部神社の文化財展」 会 期・・7月21日(日)~8月26日(月) (8月10日(土)14:00~と8月23日(金)16:00~は美術館学芸員による展示解説があります。) お問合せ 加賀市美術館 TEL 0761-72-8787 |
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