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うつわぞろえの起程を尋ねて

全般

2011/11/12 Sat
「是非、九谷焼窯跡展示館の企画展を取材しに来てください!」
とN学芸員の気合いの入ったオファーを受け、「これはきっとただ事ではないぞ」
と期待を膨らませて九谷焼窯跡展示館に行ってきました。

窯跡展示館

現在、九谷焼窯跡展示館では【再興九谷「組物」展<後期展> ~吉田屋・宮本屋・松山の
うつわぞろえの起程を尋ねる~】と題した企画展を開催しています。
本展は、九谷焼における「組物(同じ形状や絵文様の器が揃うことで成り立っているもの)」
というジャンルにはじめて焦点を合わせたものです。

窯跡展示館企画展「再興九谷 組物」

今回前期展、後期展のために地元の旧家、名家からお借りした吉田屋・宮本屋・松山の作品
その数およそ600点。これだけの数、これだけ上質なものを揃えられるのも努力と信頼があってこそ。
そんな作品を前にN学芸員の熱のこもったお話しを聞きながら展示された組物を見ると、
同じ形状や絵文様の器がそれぞれ個性を持っていて、個々に光輝いて見え、まるで宝石屋さんの
ショーウィンドウを覗いている気分になってきました。

窯跡展示館企画展「再興九谷 組物」

なぜ「組物」に焦点をあてたのか。
それはまず「組物」の存在を多くの方に知ってもらうこと。
実は美術館などで展示されている古九谷も昔は「組物だったのでは」と言われているそうです。
長い時を経る過程で破損し欠けてしまったり、後世への分散などにより数が減ってしまい
元々は組物だったものが現在では1点で伝世する作品となってしまったかもしれません。
そしてなにより組物(集合体)だからこそわかるものがあるとN学芸員は言います。

例えば上のカモの絵が描かれた作品。
パッと見は同じように見えますが決定的に違う部分があります。
どこかわかりますか?
そう、カモを囲む外枠の絵柄が違うんです。

窯跡展示館企画展「再興九谷 組物」

この場合は表の絵柄は全て同じなのに裏を返すと一つだけ違うデザインになってます。
このように見比べてみて初めて、作品個々のもつ「情報」の比較(重さの違い、裏表対応性、
目跡の有無、高台の種類など)ができるのです。

なるほど~、深いです。
素人目からしてみればちょっとした「間違い探し」のようで楽しい^^
なにより集合体から放たれる「美しさ」や「存在感」そしていつか無くなってしまう
かもしれない「はかなさ」や「希少性」は一見の価値ありです。

今展示されている作品たちは、今後決して増えることはありません。
さらに分散した場合、元の組み合わされていた状態に戻すことはほぼ不可能です。
これだけまとまった数の伝世組物の存在の記録を見られるのはまたとないチャンス!
どうかこのチャンスをお見逃しなく!!

と、どっぷりとN学芸員に洗脳…
いや。組物の魅力にハマったYなのでした。

窯跡展示館企画展ポスター

◆再興九谷「組物」展
 2011年10月19日(水)~2012年1月16日(月)
 
窯跡展示館始まって以来、初めての図録も部数限定で発売されています。
値段:1,200円(112ページ、カラー、659点所載)

九谷焼窯跡展示館
■休館日
 火曜日(祝日の場合は開館)
■開館時間
 9時~17時(入館は16時30分まで)
■入館料
 一般 310円
 高齢(75歳以上) 150円
 団体(20名以上) 260円
 ※高校生以下無料
 ※障害者手帳をご提示いただければ、その手帳の交付を受けている方及び
 その介助者の方1名が無料で入館できます。
■住所
 石川県加賀市山代温泉19-101-9
■電話
 0761-77-0020

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